パキラ

パキラ

パキラ属(-ぞく、学名:Pachira)とは、パンヤ科の属の一つ。中南米〜熱帯アメリカ原産の植物。

特徴

中南米原産の植物で、観葉植物として人気の高い種である。様々な種類が存在し、原産地区においては約10m以上にもなる種もあるが、主に国内で流通している物はカイエンナッツ(英:guiana chestnut)種の幼木状態を維持したもので、観葉植物として多く目にするポピュラーな種類である。比較的成長が早く、飼育が容易であり外見も美しい事から、国内においては小〜中サイズの観葉植物として非常に高い人気を誇る。自然成長されたものから、数本の幹を三つ編み状にしたもの、通常の鉢植えからハイドロカルチャーまで、様々な形で流通しており、園芸店やホームセンターのみならず、雑貨店等でも購入できる。

古来から、葉が下向きになっているため砂漠地帯の文明では「死の象徴」とされている。

種子の毒性

カイエンナッツは、英名の通り現地においては種子が食利用された歴史もあり「食用とする事が出来る」と表記される事があるが、種子には微量ながら、ジャガイモの発芽部分と同種の、ステロイドアルカロイド配糖体であるソラニン系毒素がある事が判明しており、摂取した場合中毒症状を引き起こす可能性がある。発芽前のパキラ系種子を食用にしている地域は現在でも一部存在するが、中南米や台湾など多くの国々で食用利用が禁止されている。しかし大型種子自体の購入は容易に出来る為に注意が必要であり、ソラニンは加熱等により分解が出来るものの、安易な摂取は極力控えるべきである。

利用

亜熱帯原産の植物であり寒さにはやや弱く、室内飼育においても10℃前後の温度が好ましい。耐陰性がある為、日陰でも飼育可能だが、その際は日照不足に注意する事。強靭な体質を持ち、頻繁に新芽を出すことが出来る為、すべての葉をカットした場合でも、栄養状態が良ければ新芽によってほぼ完全に再生する。従って、しおれや変色の症状が出た場合でも、カットによる再生治療が容易に可能である。

主な種

  • P. aquatica(シノニムP. macrocarpa)
単にパキラというと本種のことが多い。観葉植物としてよく栽培されている。種子は、カイエンナッツカイエンナットとも)。種子(実生)または挿し木で繁殖させる。種子から栽培した場合には幹の根元が肥大して独特の容貌を呈するが、挿し木の場合にはこの肥大化は起きず、幹の成長自体がほとんど起きない。
挿し木で繁殖したコンパクトな鉢植えが安価に手に入ることも加えて,強烈な直射日光をあまり好まず、屋外に放置しない限り越冬が容易なことから、観葉植物としてはとてもポピュラーである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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